19世紀末から20世紀前半のフランスを代表する哲学者。音楽家である父と医師の娘である母との間に生まれる。幼少の頃から学業成績が優秀で数学者への道も開かれていたが哲学を専攻する。1888年、主論文『意識に直接与えられたものについての詩論』(『時間と自由』、翌年刊行)で博士号を取得。1900年、『笑い』を刊行。この年、コレージュ・ド・フランスの教授となる。1907年に出した『創造的進化』が大きな成功をおさめ、以降は国内外で活躍する。1928年ノーベル文学賞受賞。第二次世界大戦のさなか、ドイツ軍占領下のパリの自宅で死去。他の主な著書に『物質と記憶』『道徳と宗教の二源泉』がある。