アメリカの小説家、ナチュラリスト。インディアナ州の農場で十二人の兄弟の末っ子として生まれる。幼少のころは豊かな自然のなかで、家族から動物の生態について学び、ファーブルやバローズ、シートンなど自然科学をテーマとする本を読みあさる。1886年、薬剤師だったチャールズと結婚し、リンバロストの沼地があるジュニーヴァに移り住む。ここを拠点に鳥類などの写真を撮り、コラムを雑誌に掲載するようになる。1903年出版したネイチャーブックに続き1904年、最初の小説である本書『そばかすの少年』を刊行。200万部を超える大ベストセラーに。1909年に刊行した姉妹編『リンバロストの乙女』も同様に大ヒットとなる。