トマス・ホッブズ Thomas Hobbes

  • 生年:1588年
  • 没年:1679年
イギリスの哲学者・思想家。英国国教会牧師の二男として生まれる。幼い頃からラテン語とギリシャ語を学び、オックスフォード大学に入学。卒業後はキャヴェンディッシュ男爵の長男の家庭教師となり、ヨーロッパ外遊に随伴、見聞を広めると同時に、古典に目を開いた。帰国後、国内の政情不安のなか1640年に出した『法の原理』が議会派から厳しく非難され、同年末パリに亡命。約11年の滞在期間中の51年に『リヴァイアサン』を刊行した。カトリック教会を厳しく弾劾したため危険を感じ、フランスを離れてイングランドに帰国することを決意。母国に戻った後も逆境のなか執筆活動を続けた。他の著作に『市民論』『物体論』『人間論』などがある。
トマス・ホッブズ