マッシモ・ボンテンペッリ Massimo Bontempelli

  • 生年:1878年
  • 没年:1960年
イタリアの小説家、詩人、劇作家。ロンバルディア地方のコモに生まれる。トリノ大学で哲学、文学の学位を取得し卒業後、国語教師を経て詩や韻文劇、短篇小説を発表。その後未来派のマリネッティや、キリコ、ピランデッロらの影響下で独自の文学的志向を発展させ『強烈な生活』『鏡の前のチェス盤』などを発表し、イタリア文学の革新を図る。1926年、ヨーロッパ文化に開かれた編集方針をとる雑誌「900」を創刊。以後、『ふたりの母の子』『アドリアとその子どもたちの生と死』『時の中の人々』などを通し「魔術的リアリズム」の詩学を展開。この間、19年にファシスト党の母体「戦闘ファッショ」を支持したが、38年に体制批判を行い公的活動を禁じられた。著書はほかに『勤労生活』『最後のエヴァ』『北西の生垣』など多数。
マッシモ・ボンテンペッリ