ライナー・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke

  • 生年:1875年
  • 没年:1926年
ドイツ語圏を代表する詩人。オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハに生まれる。幼少の頃から詩を書き始め、18歳で初の詩集を出版。プラハ大学、ミュンヘン大学などで文学や美術と学び、立て続けに詩集を発表した。また、イタリア、ロシアなどを旅行し、作家のルー・アンドレアス=ザロメ、トルストイなどから大きな影響を受ける。1901年には彫刻家ロダンの弟子クララと結婚し、翌年に『ロダン論』執筆のためにパリ滞在。その後ヨーロッパ各地を転々としながら見聞を深め、1910年に自伝的な長篇小説『マルテの手記』を出版。第一次世界大戦勃発に伴い、自身も徴兵されウィーンで戦争資料室に勤務したが、まもなく除隊。1919年、スイスに転居。ポール・ヴァレリーの翻訳などを手がけながら、代表作『ドゥイノの悲歌』や『オルフォイスに捧げるソネット』などを完成させた。
ライナー・マリア・リルケ