フランスの作家。パリ生まれ。名門高校を出てパリ大学で法学を学ぶ。その後サロンや文学集団に通うなど、親がかりの遊民生活を送る。1825年、『クララ・ガスルの戯曲集』で作家デビュー。’29年、『マテオ・ファルコーネ』『タマンゴ』などを発表し、文壇での地位を確立する。’34年「歴史的記念物視察官」に着任。南仏、アルザス、ノルマンディー、コルシカ、バスク地方、マドリードほか各地の視察を長きにわたり続ける。’44年、アカデミー・フランセーズ会員に選出。’45年『カルメン』発表。’53年には元老院議員に任命された。’70年、カンヌで死去。