フランスの詩人・小説家。パリの仕立て屋兼アパルトマン管理人の家に生まれ、貧困のなかで育つ。初等教育の後、公証人の雑用係となり、絵画、詩作に興味を持つ。カルティエ・ラタンの芸術家と交わるようになり、本書『ラ・ボエーム」 さながらの生活を送る。1844年、雑誌に発表した詩や文章が注目され始め、'45年、本書所収の連作が小新聞に発表される(~'49年)。'49年に初の舞台化、大成功をおさめる。'51年、これら連作を単行本化した 『ボヘミアン生活の情景』でも成功。'55年、都会を離れ、恋人アナイスと田園生活を始める。'58年、レジオン・ドヌール勲章受章。'61年、動脈炎により死去。