フランスの小説家。パリに生まれ、若い頃から写真家のカルティエ=ブレッソンや、シュルレアリスム周辺の芸術家たちと交友を深める。1946年に初の作品集『黒い美術館』を発表。その後も『城の中のイギリス人』、『海の百合』、『燠火』『オートバイ』(映画化邦題『あの胸にもういちど』)、『余白の街』(ゴンクール賞受賞)などの作品を発表し、長く華麗な文体で耽美と暴力とエロスを描く作家として人気を博した。1987年発表の『すべては消えゆく』は遺作。また、三島由紀夫の戯曲『サド侯爵夫人』をフランス語訳したことでも知られる。