ドイツの詩人。理性よりも感情を重視する、いわゆる「シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)」の時代に活躍。1774年に発表したバラード「レノ ーレ」で詩人として名声を得る。文学雑誌の編集人や、ゲッティンゲン大学の講師を務め、ホメロスやシェイクスピアなどの翻訳も手がけた。1786年にはイギリスで刊行されていたラスペ『マンチョーゼン男爵のロシアの奇妙な旅と戦役の話』を翻訳・翻案し、本作『ミュンヒハウゼン男爵のすばらしい旅行記 海と陸、遠征、愉快な冒険の数々』として匿名で出版。没後にビュルガーの手によるものと明かされた。