スイスの作家。チューリヒ近郊の小村で、医者である父と宗教詩人である母の間に生まれ、高い教育を受ける。弁護士と結婚、出産後はうつにも苦しむが、社交界にも出入りするようになり、1871年に作家としてデビュー。多くの作品を残した一方、女学校の理事を務めるなど女子教育にも貢献した。代表作『アルプスの少女ハイジ』は前半部『ハイジの修業時代と遍歴時代』が1880年に、後半部『ハイジは習ったことを役立てる』がその翌年に発表された。その後『ハイジ』は50以上の言語に翻訳され、5000万部以上売れている世界的ベストセラーとなった。