李箱(イサン) 이상

  • 生年:1910年
  • 没年:1937年

韓国の詩人・小説家。日韓併合直後の京城(ソウル)に生まれる。朝鮮総督府勤めの傍ら、美術と文筆において創作活動を行う。1933年に総督府を辞職したあとは、喫茶店の経営などを行いながら創作を続け、1936年に小説「翼」が好評を得る。同年10月、京城を離れ、東京の神保町に住み始める。1937年2月に神田のおでん店にて飲んでいたところを警察に見咎められ逮捕され、ひと月後に健康状態悪化のため保釈されるも、同年4月に死去。その後、李箱の作品は、朝鮮戦争が休戦を迎えたあとの虚無的な世相のなかで熱狂的な人気を獲得し、現在、韓国でもっとも権威のある文学賞には李箱の名が冠されている。

李箱(イサン)