本当の「自由」とはなにか、考えたことはありますか?

自由論

自由論

ミル    
斉藤悦則  訳   

内容

個人の自由への干渉はどこまでゆるされるのか。反対意見はなぜ尊重されなければならないのか。なぜ「変わった人間」になるのが望ましいのか。市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。現代人必読のもっともラディカルな書である。


解説は仲正昌樹さん(金沢大学教授)

個人の自由とは何か、言論の自由とは何か、社会が個人に対して行使する権力の限界は どこか。本書は、民主化が進んだ現代に生きる私たちにとって、極めてアクチュアルである。


「『自由論』を普通に読めるようにし、 哲学を普通の言葉で語ること」 斉藤悦則さんに聞く

[書評]
  • 神奈川大学通信 JINDAI Style 2013年7月18日号/ブックレビュー(評者:遠藤史啓さん(神奈川大学法学部教授))
ジョン・スチュアート・ミル    John Stuart Mill
[ 1806 - 1873 ]    19世紀イギリスを代表する哲学者、経済学者。功利主義の始祖ベンサムの盟友だった父、ジェームズ・ミルによって幼少時から厳格な教育を受ける。ギリシャ語、ラテン語、ユークリッド幾何学、経済学などを学ぶが、学校教育は受けず、17歳で東インド会社に就職。専門職としての学者生活を一度も送ることはなかった。東インド会社退職後の晩年は、婦人参政権を要求するなど議員として選挙制度改革に取り組んだ。主な著書に『論理学体系』、『経済学原理』、『功利主義論』など。死後『ミル自伝』出版。
[訳者] 斉藤悦則    Saito Yoshinori
1947年生まれ。元鹿児島県立短期大学教員。共編著に『ブルデュー社会学への挑戦』。訳書に『プルードンの社会学』(アンサール)、『人口論』(マルサス)、『自由論』(ミル)、『カンディード』『寛容論』(ヴォルテール)、『貧困の哲学』(プルードン)。共訳書に『出る杭は打たれる』(レノレ)、『構成的権力』(ネグリ)、『システムの解体』(シャバンス)、『逆転の思考』(コリア)など。
あとがきのあとがき
   「『自由論』を普通に読めるようにし、 哲学を普通の言葉で語ること」 斉藤悦則さんに聞く