おいら、キュウクツなのはごめんだ。でも、ほんとうの「自由」ってなんだ?

ハックルベリー・フィンの冒険(上)

ハックルベリー・フィンの冒険(上)

トウェイン    
土屋京子  訳   

アメリカ文学の最高傑作、待望の新訳。

作品

トム・ソーヤーとの冒険で大金を得た後、学校に通い、まっとうな(でも退屈な)生活を送っていたハック。そこに息子を取り返そうと飲んだくれの父親が現れ、ハックはすべてから逃れようと筏(いかだ)で川に漕ぎ出す。身を隠した島で出会ったのは主人の家を逃げ出した奴隷のジムだった......。


内容

この作品は小中学生からでも楽しめる内容ですが、大人の読者はさらにこの物語の世界観と奥深さに大いに魅了され、アメリカ文学の傑作と称される理由を知ることができるでしょう。生き生きとした言葉で、いまの読者の心にストレートに響く新訳、ついに登場。解説は石原剛さん(早稲田大学教授)。

[書評]
    東京新聞夕刊2014年8月30日/「本から広がる」
  • 「自由を求めるすべての人を勇気づける不朽の名作だ」
マーク・トウェイン    Mark Twain
[ 1835 - 1910 ]    アメリカの作家。ミズーリ州フロリダに生まれる。印刷工、ミシシッピ河を運航する蒸気船の水先案内人、新聞記者などの職業を経て、作家となる。1867年、最初の単行本『キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙』を刊行。以後、『トム・ソーヤーの冒険』『王子と乞食』『ハックルベリー・フィンの冒険』『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』等の小説を発表するほか、『ミシシッピ河の生活』等のエッセイや評論も多数執筆。ユーモアと痛烈な文明批判を織り交ぜた作風は、後世に多大な影響を与えた。1910年、コネチカット州レディングの自宅で死去。享年74。
[訳者] 土屋京子    Tuchiya Kyoko
1956年生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家。訳書に『ナルニア国物語』全7巻(C・S・ルイス)、『あしながおじさん』(ウェブスター)、『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』(トウェイン)、『小公子』『小公女』『秘密の花園』(バーネット)、『仔鹿物語』(ローリングズ)、『部屋』(ドナヒュー)、『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)、『EQ〜こころの知能指数』(ゴールマン)ほか多数。