第一節 存在への問いを明示的に反復することの必然性 201
形而上学の問い(003)/巨人族の戦い/伝統的な存在論の批判/存在についてのドグマ(004)/ドグマを支える三つの先入観/古代の存在論についての三つの問い(005)/反復の概念について/第一の先入観(006)/類と種/カテゴリーの概念について/個別の述語としてのカテゴリーと最上位にある述語としてのカテゴリー/類比による統一/中世のスコラ哲学とヘーゲルにおける扱い/第二の先入観(007)/第三の先入観(008)/「平均的な分かりやすさ」/「存在了解」/「哲学者の仕事」(009)/本書の仕事(010)
第二節 存在への問いの形式的な構造 230
存在への問いの特別な性格(011)/問いの形式的な構造(012)/「問う」という動詞の複合語と問いの三つの契機/問いの三つの契機/存在への問いの特殊な性格/構造契機の二つの側面(013)/問いの地平(014)/存在了解の未規定性と問いの必然性(015)/序論と第一章と第二章の目的/伝統的な存在論の欠陥(016)/存在論的な差異(017)/ヴォラウフヒンの概念/おとぎ話/「誰」への問い(018)/存在の多様性/範例的な存在者とは誰か/現存在とは(019)/現存在の三つの側面/存在問題と循環論/循環論を否定する第一の根拠(020)/第二の根拠(021)/第三の根拠(022)/平均的な存在了解
第三節 存在問題の存在論的な優位 263
問題提起(023)/存在への問いの二つの動機(024)/この問いの意味と目的(025)/フッサールの基礎づけの理念/ハイデガーの「学問の進歩」の概念/危機の時代(026)/学問の危機の実例(027)/領域的な存在論(028)/カントの『純粋理性批判』の位置/二つの存在論(029)/領域的な存在論という用語について(030)/本来の存在論の優位(031)
第四節 存在への問いの存在者的な優位 285
現存在の存在者的な優位(032)/現存在の前存在論的な五つの特徴(033)/「前存在論的な」という概念(034)/実存について(035)/実存についての伝統的な哲学の用語との違い/固有の存在/存在の他動詞性/実存了解の二つの可能性(036)/決断の可能性/実存の問題と実存への問い/「実存的な」と「実存論的な」という概念/分析の可能性と必然性(037)/解釈の循環の問題/現存在分析の循環の問題/世界のうちに存在するものたち(038)/基礎存在論(039)/基礎存在論と現存在の優位(040)/存在論の実存的な「根」と実存論的な「根」(041)/古代と中世の存在論(042)/実存の問いと基礎存在論(043〜044)