大人も子供も、恐竜にはわくわくする。恐竜は怖いが、実物がいたらぜったいに見にいきたい、とだれしも思う。だからこそ、『失われた世界』は、科学冒険小説の金字塔となったのだろう。(「訳者あとがき」より)
変人として有名なチャレンジャー教授は、南米に絶滅動物たちの生息する台地が存在すると主張する。真偽を確かめるべく、新聞記者の「ぼく」、懐疑派のサマリー教授、スポーツ万能のロクストン卿は探検隊を結成し、アマゾンの奥地を目指すが……。胸躍るSFの大傑作を読みやすい新訳で!
北原尚彦(作家・翻訳家)
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle |
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[ 1859 - 1930 ] 英国エディンバラ生まれ。ロンドンで医師として開業するが成功せず、以前から着手していた小説の執筆に専念。「シャーロック・ホームズ」シリーズで大人気作家となる。また、『失われた世界』をはじめとするSFや、歴史小説など、数多くの作品を残した。正義感に溢れ、南アフリカでの英国の戦争に医療奉仕団の一員として赴いたり(帰国後ナイト爵に叙せられる)、実際の殺人事件で容疑者の冤罪を晴らしたりこともある。晩年は心霊学に熱中した。日本でも「新訳シャーロック・ホームズ全集」(全9巻、光文社文庫)をはじめ、多くの作品が翻訳されている。 |
[訳者] 伏見威蕃 Fushimi Iwan |
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翻訳家。1951年生まれ。早稲田大学商学部卒。文学、ミステリーや冒険小説、軍事や政治経済のノンフィクションまで、幅広いジャンルの翻訳を手がける。訳書に『怒りの葡萄』(スタインベック)、『謀略のステルス艇を追撃せよ!』(カッスラー&ダブラル)、『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』(シュローダー)、『探求――エネルギーの世紀』(ヤーギン)など多数。 |