ニーチェの晴れやかで痛快な「自伝」にして、しなやかで力強い「遺言」を読め!

この人を見よ

この人を見よ

ニーチェ    
丘沢静也  訳   

息づかいが聞こえる画期的新訳

作品

ツァラトゥストラとは? ディオニュソス的とは? 超人とは? 偶像とは? 価値の価値転換とは? キリスト教の道徳と西洋の近代哲学を批判し、新しい思考を提案したニーチェによる、ニーチェのための、ニーチェ入門。


内容

「私の言葉に耳を傾けてくれ! 私はこれこれの者であるのだから。どうか、私のことを勘違いしないでもらいたい!」。精神が壊れる直前に、超人、偶像、価値の価値転換など、自らの哲学の歩みを、晴れやかに痛快に語った、ニーチェ自身による最高のニーチェ公式ガイドブック!


フリードリヒ・ニーチェ    Friedrich Nietzsche
[ 1844 - 1900 ]    ドイツの哲学者。プロイセンで、プロテスタントの牧師の家に生まれる。ボン大学神学部に入学するが、古典文献学研究に転向。25歳の若さでバーゼル大学から招聘され、翌年正教授に。ヴァーグナーに心酔し処女作『悲劇の誕生』を刊行したが、その後決裂。西洋哲学の伝統とキリスト教道徳、近代文明を激烈に批判、近代哲学の克服から現代哲学への扉を開いた。晩年は精神錯乱に陥り1900年、55歳で死去。主な著書は本書『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』『悲劇の誕生』『ツァラトゥストラ』ほか。
[訳者] 丘沢静也    Okazawa Shizuya
1947年生まれ。ドイツ文学者。著書に『恋愛の授業』『下り坂では後ろ向きに』『マンネリズムのすすめ』『からだの教養』など。訳書に『ツァラトゥストラ』(ニーチェ)、『変身/掟の前で 他2編』『訴訟』(カフカ)、『論理哲学論考』(ヴィトゲンシュタイン)、『飛ぶ教室』(ケストナー)、『寄宿生テルレスの混乱』(ムージル)、『鏡のなかの鏡』(エンデ)、『数の悪魔』(エンツェンスベルガー)など。
あとがきのあとがき
   もう一人のニーチェを掘り起こす 「いま、ここで、生きるということ」──『この人を見よ』の訳者・丘沢静也さんに聞く