サン=テグジュペリの<
ドイツ軍の電撃的侵攻の前に敗走を重ね、機能不全に陥ったフランス軍。危険だがもはや無益な偵察飛行任務を命じられた「私」は、路上に溢れる避難民を眼下に目撃し、高空での肉体的苦痛や対空砲火に晒されるうち、人間と文明への《信条》を抱くに至る。著者の実体験に基づく小説。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ |
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[ 1900 - 1944 ] フランスの作家・飛行家。兵役で航空隊に志願、除隊後は民間航空業界に入る。26歳で作家デビュー。自らの飛行体験に基づく作品を発表した。主著に『夜間飛行』『人間の土地』など。『戦う操縦士』は、ヒトラー『我が闘争』に対する、「民主主義からの返答」として高く評価されている。 |
[訳者] 鈴木雅生 Suzuki Masao |
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1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学、パリ第四大学博士。学習院大学文学部教授。共著書に『フランス文化事典』『フランス文化読本』。訳書に『戦う操縦士』 (サン=テグジュペリ)、『ポールとヴィルジニー』 (ベルナルダン・ド・サン=ピエール)、「地上の見知らぬ少年」 (ル・クレジオ、 第16回日仏翻訳文学賞)、『きびしい冬』 (クノー)など。 |