第二九節 情態性としての現‐存在 210
情態性の概念(377〜378)/気分と受動性/存在することの「悪」/事実性と被投性(379〜380)/気分の概念とフッサールの現象学(381)/気分の概念とカントの直観の理論/事実性の二つの次元(382)/情態性の第一の本質的な性格(381〜384)/気分の第二の本質性格(385)/気分の第三の本質性格(386〜387)/世界開放性/情動論(387〜391)/シェーラーの問題提起(391〜394)
第三〇節 情態性の一つの様態としての恐れ 243
「恐れ」の現象を分析するための視点(395)/恐れの三つの構造契機(396)/恐れの第二の構造契機(397)/恐れの第三の構造契機(398)/恐れと自己(398〜400)/アリストテレスの実例(395)/恐れの派生的な諸様態(401)
第三一節 理解としての現‐存在 260
理解の二つの概念(402)/理解と有意義性、世界の二つの極(403)/理解と可能性(404)/可能性の存在と存在可能(404〜405)/理解と自己についての知(406〜408)/投企と被投性(409)/理解と投企の結びつき/カントの概念との類似/存在の可能性とその超越(410)/非本来的な理解と本来的な理解(411〜412)/まなざしの構造(413〜414)/光の形而上学(415〜416)
第三二節 理解と解釈 286
解釈について(417〜420)/解釈の三つの発展段階(421〜422)/解釈の三重の「予‐」構造(423)/解釈学的な循環(424)/「として構造」(425〜427)/意味と意義(427〜429)/解釈学的な循環の文献学的な概念(430〜432)
第三三節 解釈の派生的な様態としての言明 311
現存在の根本的な存在様態としての語り(433)/言明についての考察(434)/解釈の三つの視点からみた言明の第一の意義——予持としての提示(435〜436)/言明の第二の意義——予視としての叙述(437)/言明の第三の意義——予握としての伝達(438)/「として」構造の変様(441)/「予‐構造」の変動(442〜443)/「として」構造の変様についての哲学史的な考察(442〜446)/アリストテレスにおける結合と分離(446〜447)/現代的な論理学への批判(447〜450)
第三四節 現‐存在と語り。言語 338
言語と語り(451)/実存カテゴリーとしての語り/語りと意味、意義、意義の全体性(452)/有意義性と意義の全体性/言葉と意義(452)/言葉の三種類の存在様式(453)/言葉と実存(454〜456)/言明と語りの違い/文の性格と言語行為/語りの四つの構造契機(455〜458)/哲学の言語研究への批判(459)/語ることと聞くこと(460)/さしあたり聞くこと(461〜462)/他者の語りを聞くこと(463〜466)/自己に耳を傾けること/語ることの働き/沈黙することの働き(467〜470)
- B 〈そこに現に〉の日常的な存在と現存在の頽落 375
- 公共性と頽落(471〜473)/頽落の概念
第三五節 世間話 379
世間話(474〜477)/頽落した語り(479〜483)
第三六節 好奇心 383
好奇心(484〜487)/「見ること」と「遠さと近さ」の関係(488)/好奇心の三つの構造契機(489)/好奇心と世間話(490)
第三七節 曖昧さ 392
曖昧さとは(491〜499)
第三八節 頽落と被投性 395
頽落と非本来性(500〜501)/頽落と自己の喪失/頽落と原罪(502)/頽落と道徳性(503)/頽落の動性(504〜507)/頽落の四つの動性(508〜512)/渦巻き(513)/頽落と実存