船に乗るたびに災難に見舞われるロビンソン。無人島漂着でさすがに悪運尽きたかと思えたが、住居建設、家畜の 飼育、麦の栽培、パン焼きなど、試行錯誤しながらも限られた資源を活用して28年も暮らすことになる......創意工夫と不屈の精神で生き抜いた男の波瀾の人生を描いた傑作。
|
|
唐戸信嘉
ダニエル・デフォー Daniel Defoe |
---|
[ 1660 - 1731 ] イギリスの小説家、ジャーナリスト。ロンドンでプロテスタントの家に生まれたため、非国教徒のための学院で学ぶ。卒業後は商人となるが、32歳で破産。 その後は著述家・ジャーナリストとして活躍しながら、政治家の密偵も務める。1719 年に『ロビンソン・クルーソー』を刊行。 これは英国文学初の小説のひとつとされ、後世に多大な影響を与えた。他の著作に 『モル・フランダーズ』『疫病の年の記録』 『ジャック大佐』『ロクサーナ』など。 |
[訳者] 唐戸信嘉 Karato Nobuyoshi |
---|
1980年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。白鷗大学准教授。研究分野はイギリス文学。著書に『ゴシックの解剖──暗黒の美学』、共著書に『鳥と人間をめぐる思考』など。訳書に『オリバー・ツイスト』(ディケンズ)、『ロビンソン・クルーソー』(デフォー)がある。 |