凄腕アウトローたちの 正義の弓が唸る!

ロビン・フッドの愉快な冒険

ロビン・フッドの愉快な冒険

ハワード・パイル    
三辺律子  訳   
イングランドの義賊伝説を元にした痛快活劇。
作品
吟遊詩人たちの「バラッド」によって流布した中世イングランドの伝説を、十九世紀アメリカの作家が自筆イラストを添えて児童向け小説に仕立てた傑作。豪放磊落、知恵と膂力で権力を翻弄し、信義に厚く、豪快に飲み食いするロビンたちの生活に、現代人は魅了される。
物語
中世イングランド、おたずね者となった弓の名手ロビンはシャーウッドの森に隠れ住む。棒術の名人、吟遊詩人、飲んだくれの修道僧など個性豊かな強者(つわもの)たちを仲間に引き入れながら、強欲な役人や聖職者らを相手に痛快な戦いを繰り広げるロビンだが……。著者による挿絵全点収録!
目次
ロビン・フッドの愉快な冒険
 解説 三辺律子
 年譜
 訳者あとがき
ハワード・パイル    Haward Pyle
[ 1853 - 1911 ]    アメリカのイラストレーター、作家。デラウェア州で裕福な毛皮商人の家に生まれる。小さい頃から文学や芸術に親しみ、16歳で画家を志す。20代前半にはニューヨークの出版社発行の雑誌に物語やイラストが掲載されるようになりキャリアを確立。その後『ロビン・フッドの愉快な冒険』(1883年)を皮切りに、『銀のうでのオットー』(1888年)などを次々と児童書を発表し、人気を博す。40代以降は美術学校などで後進の指導にも力を入れた。
[訳者] 三辺律子    Sambe Ritsuko
白百合女子大学大学院修了。翻訳家。東京女子大学講師。主な訳書に『少年キム」(キプリング)、『エヴリデイ』(レヴィサン)、『タフィー』(クロッサン)、『嘘つきのための辞書』(ウィリアムズ)、『お城の人々』(エイキン)、『ロビン・フッドの愉快な冒険』(ハワード・パイル)、『プークが丘の妖精パック』(キプリング、共訳)など。共著に『BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』1&2など。