作品 |
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自宅の裏庭につづく牧草地の一角に石灰をまき、家族の協力を得ながら土を掘り返しての観察と実験を重ねること40年。ミミズの働きと習性について生涯をかけて研究したダーウィン最後の著作。『種の起源』で提唱したみずからの理論を下支えする存在、それがミミズだった。 |
内容 |
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人間の知恵と所業とは関係なしに黙々と仕事をこなし続け大きなことを成し遂げるミミズたち、ダーウィンはそこに自然界の弛むことのない作用を見てとったのだ。この、目の前で進行している事象を正確に観察し、そこから過去の出来事の原因を探るというやり方こそ、ダーウィンの歴史科学の方法論だった。(訳者) |
目次 | |
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はじめに | |
1章 ミミズの習性 | |
2章 ミミズの習性(承前) | |
3章 ミミズが地表に運ぶ細かい土の量 | |
4章 古代建造物の埋没に果たしているミミズの役割 | |
5章 土地の削剥におけるミミズの役割 | |
6章 土地の削剥(承前) | |
7章 結論 | |
解説 | 渡辺政隆 |
年譜 | |
訳者あとがき |
チャールズ・ダーウィン Charles Robert Darwin |
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[ 1809 - 1882 ] イギリスの自然史学者、著述家。イングランド北西部の商業都市シュルーズベリで、6人兄弟姉妹の5番目、次男として生まれる。地元のパブリックスクール卒業後、エジンバラ大学医学部に入学したが1年半で退学し、ケンブリッジ大学に転学。卒業後、英国海軍測量艦ビーグル号に乗り込み、5年をかけて世界を周航した。帰国後は在野の著名な自然史学者として研究と著作に従事する。1859年、『種の起源』を出版し、世界を激震させた。1882年に自宅で死去。葬儀はロンドンのウェストミンスター・アビー(大修道院)で執り行なわれ、遺体もそこに埋葬された。代表作は『ビーグル号航海記』、『人間の由来』、『人間と動物の感情表現』、『ミミズによる腐植土の形成』など。 |
[訳者] 渡辺政隆 Watanabe Masataka |
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1955年生まれ。サイエンスライター。同志社大学特別客員教授、東北大学特任教授。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。著書に『〈生かし生かされ〉 の自然史』『一粒の柿の種』『ダーウィンの遺産』『科学で大切なことは本と映画で学んだ』『科学の歳事記』ほか。訳書に『種の起源』『ミミズによる腐植土の形成』(ダーウィン)、『ロウソクの科学』 (ファラデ一)、『ワンダフル・ライフ』 (グールド)、『生命40億年全史』 (フォーティ)、『「進化」大全』 (ジンマー)、『シマウマの縞 蝶の模様』 (キャロル)ほか多数。 |