第七二節 歴史の問題の実存論的かつ存在論的な提示 235
存在一般と現存在の特異性(1085〜1086)/本書のこれまでの考察の欠陥(1087〜1088)/通俗的な見解の誤謬(1089〜1091)/新たな視点(1092)/生起について(1093〜1094)/歴史性の概念(1095〜1097)/歴史性の概念——第五章の構成(1097〜1103)/時間内部性の概念——第六章のテーマ(1101)
第七三節 歴史の通俗的な了解と現存在の生起 248
「歴史」という言葉の四つの語義(1104〜1110)/既往との関係を重視する概念(1106)/「由来としての歴史」の概念(1107)/人間集団の「変動と運命」を示す歴史の概念(1108)/伝承されたものを歴史とみなす概念と総括(1109〜1110)/現存在と歴史の関係(1111〜1112)/過去の優位(1113〜1114)/現存在と歴史性についての新たな問い(1115〜1119)
第七四節 歴史性の根本機構 259
先駆的な決意性に欠けているもの(1119〜1122)/宿命と運命(1122〜1124)/宿命の特徴(1123〜1130)/本来的な歴史性と非本来的な歴史性(1130〜1131)
第七五節 現存在の歴史性と世界—歴史 271
現存在の頽落の二つの側面と歴史性(1132〜1135)/「歴史」の伝統的な考え方(1133)/世界—歴史と世界—歴史的なもの(1133〜1134)/本来的な歴史性と非本来的な歴史性(1135〜1140)
第七六節 現存在の歴史性に基づく歴史学の実存論的な起源 279
歴史学の探求の課題(1141〜1143)/既存の歴史学の理念(1144〜1149)/不適切な歴史学の立場(1150〜1152)/ニーチェの三つの歴史学(1153〜1155)
第七七節 歴史性の問題についてのこれまでの考察の提示と、ディルタイの研究およびヨルク伯の理念との関連 289
ディルタイとヨルク伯の問題設定(1156〜1167)/ヨルク伯に欠けていた三つの洞察(1168〜1169)