作品 |
---|
野生の木苺を食べたことがきっかけで、男爵の心と体が二重の感覚に支配されていく「木苺のなかの魂」、〈真実の口〉ドン・ペッピーノの忠義心が試練の数々に直面する寓話風の「三匹のカタツムリ」ほか、世紀をまたいで魅力が見直される9作家の、粒ぞろいの知られざる傑作を収録。 |
目次 | |
---|---|
訳者まえがき | |
木苺のなかの魂(イジーノ・ウーゴ・タルケッティ) | |
ファ・ゴア・ニの幽霊(ヴィットリオ・ピーカ) | |
死後の告解(レミージョ・ゼーナ) | |
黒のビショップ(アッリーゴ・ボイト) | |
魔術師(カルロ・ドッスィ) | |
クリスマスの夜(カミッロ・ボイト) | |
夢遊病の一症例(ルイージ・カプアーナ) | |
未来世紀に関する哲学的物語 西暦2222年、世界の終末前夜まで(イッポリト・ニエーヴォ) | |
三匹のカタツムリ(ヴィットリオ・インブリアーニ) | |
解説 | 橋本勝雄 |
年譜 | |
訳者あとがき |
[訳者] 橋本勝雄 Hashimoto Katsuo |
---|
1967年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。現在、京都外国語大学教授。訳書に『鏡の前のチェス盤』( ボンテンペッリ)、『イタリア語の起源──歴史文法入門』(パトータ)、『イタリア20世紀史──熱狂と恐怖と希望の100年』(コラリーツィ、共訳)、『プラハの墓地』(エーコ)〈第2回須賀敦子翻訳賞受賞〉などがある。 |
書評 | |
---|---|
2021.02.11 週刊新潮 | 開花が遅れたもののバラエティ豊かなイタリアの幻想小説(瀧井朝世さん) |