作品 |
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鋭い洞察力と冷徹な観察眼で世界と人間を見つめ、時代を映し出す鏡のような作品を発表してきたモラヴィアは、いかなる著作においても、「自分が生きた情況を理解しようとする」姿勢を徹底して貫いてきた。(訳者) |
物語 |
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マルチェッロが殺人を犯したのは13歳のとき。以来、生活のなかでは「正常」であろうと努め、果てはファシズム政権下の政治警察の一員に。人並みな結婚を目前にある暗殺計画に関わるが、任務中に思わぬ感情の昂ぶりを覚え……。20世紀最大の小説家の一人による円熟期の代表作。 |
目次 | |
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同調者 | |
解説 | 土肥秀行 |
年譜 | |
訳者あとがき |
アルベルト・モラヴィア Alberto Moravia |
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[ 1907 - 1990 ] イタリアの作家。ローマ生まれ。9歳で患った脊椎カリエスで自宅とサナトリウムで長い療養生活を送る。療養所を出て執筆を始めた処女作『無関心な人びと』(1929刊)が大きな話題となり、以後、多くの長短篇小説のほか、評論、戯曲、旅行記など多岐にわたるジャンルで精力的に執筆活動を行った。またイタリア共産党から欧州議会に立候補して当選するなど、積極的に社会参加を行った。主な著書に長篇『無関心な人びと』『軽蔑』『倦怠』がある。 |
[訳者] 関口英子 Sekiguchi Eiko |
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埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書から映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける。主な訳書に『マルコとミルコの悪魔なんかこわくない!』『猫とともに去りぬ』(ジャンニ・ロダーリ)、『神を見た犬』(ブッツァーティ)、『天使の蝶』(プリーモ・レーヴィ)、『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』(ロダーリ)、『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(ピランデッロ)、『霧に消えた約束』(ジュゼッペ・ペデリアーリ)、『きっと天使だよ』(ミーノ・ミラーニ)、『イタリアの外国人労働者』(フォルトゥナート、メスナーニ)、『最後に鴉がやってくる』 (イタロ・カルヴィーノ)、『帰れない山』(パオロ・コニェッティ)など多数。『月を見つけたチャウラ』 (ピランデッ口)で第1回須賀敦子翻訳賞受賞。 |