東欧の古城から、海を渡り、英国へ── 伯爵の壮大な計画とは?

ドラキュラ

ドラキュラ

ブラム・ストーカー    
唐戸信嘉  訳   
吸血鬼文学の傑作を一気読み!
物語
トランシルヴァニアの城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、さらなる獲物を求め、嵐の中の帆船を意のままに操って海を渡り、英国へ向かう。時にコウモリに姿を変えて忍び寄る魔の手から、ロンドン市民は逃れることができるのか。吸血鬼文学の代名詞たる不朽の名作を、読みやすい新訳で。
目次
ドラキュラ
 解説 唐戸信嘉
 年譜
 訳者あとがき
 主要登場人物しおり
ブラム・ストーカー    Bram Stoker
[ 1847 - 1912 ]   

アイルランド、ダブリンで官吏の家に生まれる。ダブリン大学トリニティ・コレッジを卒業すると、官吏として勤めながら劇評や短篇などを執筆。オスカー・ワイルドの元恋人と結婚した後、劇場のマネージャーとなる。短篇集や紀行を出版後、1897年に『ドラキュラ』を出版。彼の死後、1927年にハンガリー人俳優ベラ・ルゴシを主演に迎えての舞台化は、ブロードウェイやアメリカ西海岸で大成功をおさめ、'31年には同じルゴシ主演で映画化 (『魔人ドラキュラ』)もされている。その後もドラキュラのイメージは多くの怪奇映画やホラー小説に用いられている。

[訳者] 唐戸信嘉    Karato Nobuyoshi

1980年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。白鷗大学准教授。研究分野はイギリス文学。著書に『ゴシックの解剖──暗黒の美学』、共著書に『鳥と人間をめぐる思考』など。訳書に『オリバー・ツイスト』(ディケンズ)、『ロビンソン・クルーソー』(デフォー)がある。