全世界5000万部のベストセラー

黒馬物語

黒馬物語

アンナ・シューウェル    
三辺律子  訳   
ぼくの話を聞いてくれる?
馬の視点から語る、動物文学の傑作。
物語
馬の扱いに長けた人間たちや、仲間のメリーレッグスやジンジャーと楽しく暮らしていたブラックビューティ。ときに浅はかな人間たちに酷使される馬たちの姿に心を痛めたが、彼にも都会の馬車馬としての過酷な運命が待っていたのだった。馬の視点から語られた動物文学の歴史的傑作。
内容
特に産業革命以後、馬は移動や運搬、農耕、狩りといったスポーツ、そして戦争など、社会においてさまざまな役割を担うようになっていた。馬なしでは社会は機能しなかったのだ。『黒馬物語』は、そうした中で酷使される馬たちに目を向けさせるきっかけとなった。 (解説より)
目次
黒馬物語
 解説 三辺律子
 年譜
 訳者あとがき
 おもな登場人物しおり
アンナ・シューウェル    Anna Sewell
[ 1820 - 1878 ]    英国ノーフォークで敬虔なクエーカー教徒の家庭に生まれる。14歳で足首に重傷を負ったのがきっかけで両足が不自由となり、移動を馬車に頼る生活を余儀なくされる。こよなく馬を愛し、7年近くかけて執筆した『黒馬物語』を1877年に発表。「馬に対するやさしさ、同情心、理解ある扱いを促すこと」を目指した同作は発売直後から大ベストセラーとなり、近代社会における馬の扱いが格段に改善されるきっかけになった。唯一の著作となった『黒馬物語』は全世界50以上の言語に翻訳され、5000万部以上を売り上げている。
[訳者] 三辺律子    Sambe Ritsuko
白百合女子大学大学院修了。翻訳家。東京女子大学講師。主な訳書に『少年キム」(キプリング)、『エヴリデイ』(レヴィサン)、『タフィー』(クロッサン)、『嘘つきのための辞書』(ウィリアムズ)、『お城の人々』(エイキン)、『ロビン・フッドの愉快な冒険』(ハワード・パイル)、『プークが丘の妖精パック』(キプリング、共訳)など。共著に『BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』1&2など。
書評
2024.06.13 週刊新潮    “馬目線”を描き19世紀の英国で大ヒット!馬の待遇を改善させた「黒馬物語」など動物文学の名作〈評:瀧井朝世さん〉
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