作品 |
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説得力のある言論の考察を通じて、単なる経験則にとどまらない、説得の技術としての弁論術を論じた書。善や美、不正などの概念を定義し、すぐれた洞察力で人間の感情と性格を分類。比喩などの表現についても分析し、考察を深める。後世に多大な影響を与えた、現代人必須の説得術。 |
内容 |
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論理学、倫理学、政治学、詩学など、アリストテレスの哲学体系における多方面の主要分野への橋渡しの役目を果たす著作は本書をおいてほかにない。その意味では、『弁論術』はアリストテレス哲学の最良の入門書である。(訳者) |
目次 | ||||
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解説 相澤康隆 | ||||
年譜 | ||||
訳者あとがき | ||||
索引 |
アリストテレス ΑΡΙΣΤΟΤΕΛΗΣ |
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[ 384 B.C. - 322 B.C. ] 古代ギリシャを代表する哲学者。ギリシャ北部のスタゲイラに生まれ、17歳ころアテナイのプラトンの学園アカデメイアに入学、20年間研究生活を送る。プラトンの死後小アジアなどの遍歴時代を経て、50歳近くでアレクサンドロス王の庇護のもとでアテナイに学園リュケイオンを創設し、学頭として研究と教育に没頭した。かれの著作は講義ノートが大部分であり、内容別に整理され、学問方法論、理論学の『形而上学』『魂について』、実践学の『二コマコス倫理学』『政治学』、制作学の『詩学』などがある。 |
[訳者] 相澤康隆 Aizawa Yasutaka |
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1979年生まれ。山梨大学大学院総合研究部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究專攻博士課程修了、博士(文学)。古代ギリシャ哲学専攻。訳書に『ソクラテスの思い出』(クセノフォン)、「政治学」(『新版 アリストテレス全集 17』 所収、共訳)などがある。 |