さまざまに物語の舞台を移しながら描かれた、O・ヘンリーの多彩な作品群。 20世紀初頭、アメリカ大衆社会が勃興し、急激な変化を遂げていく姿を活写した、短編傑作選。
「普段はなにをしているのやらよく判らないけれど」は話だけはめっぽう面白い、遠い親戚のおじさんの語る奇想天外な物語に、時を忘れて耳をかたむける」(訳者)。O・ヘンリーの意外かつ豊かな世界が新訳でよみがえる。
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O・ヘンリー O. Henry |
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[ 1862 - 1910 ] アメリカの小説家。ノースカロナイナに生まれ、テキサスで創作を始める。銀行勤務の片わら週刊新聞を発行するが横領容疑で起訴され、中米ホンジュラスに逃亡する。帰国後、オハイオ州立刑務所に服役。出所した後ではニューヨークに活動の拠点を移し、新聞雑誌に多数の短編を発表して一躍人気作家に。没後、優れた英語の短編作品に与えられる、賞が創設された。 |
[訳者] 芹澤 恵 Serizawa Megumi |
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成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家。訳書に、『傍迷惑な人々』 (サーバー)、『フロスト始末』 (ウィングフィールド)、『リリアンと燃える双子の終わらない夏』(ウィルソン)、『フランケンシュタイン』(シェリー)、『世界を変えた100人の女の子の物語』(ファヴィッリ、カヴァッロ、共訳)、『ヒロシマ・ボーイ』(平原直美)、『密林の夢』 (パチェット)、『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』 (ベネット)などがある。 |