港の宿屋「ベンボウ提督亭」を手助けしていたジム少年は、泊まり客の老水夫から宝の地図を手に入れる。大地主のトリローニ、医者のリヴジーたちとともに、宝の眠る島への航海へ出発するジム。だが、船のコックとして乗り込んだジョン・シルヴァーは、悪名高き海賊だった……。
胸踊る展開、臨場感あふれる描写、個性的な敵役。すべてを兼ね備え、ここから冒険小説は始まったといわれる『宝島』。一癖も二癖もある登場人物と少年の成長に光をあてた新訳で、物語はさらに広がる!
ロバート・ルイス・スティーヴンスン Robert Louis Stevenson |
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[ 1850 - 1894 ] イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を渡り歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジキル博士とハイド氏』で大評判を博した。ほかにも歴史ロマン『バラントレイの若殿』や、詩集『子供の詩の園』など。 |
[訳者] 村上博基 Murakami Hiroki |
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1936年生まれ。東京外国語大学独語科卒。英米文学翻訳家。訳書に『スマイリーと仲間たち』(ル・カレ)、『女王陛下のユリシーズ号』(マクリーン)、『瞬きよりも速く』(ブラッドベリ、共訳)、『レインボー・シックス』(クランシー)、『勇魚(いさな)』(ニコル)、『宝島』(スティーヴンスン)ほか多数。 |