高潔温厚な紳士と、邪悪な冷血漢。善と悪に分離する人間の二面性を追求した怪奇小説の傑作といわれる本作は、同時に「悪になることの心の解放」をも描いた画期的心理小説だった。待望の新訳!
街中で少女を踏みつけ、平然としている凶悪な男ハイド。彼は高潔な紳士として名高いジーキル博士の家に出入りするようになった。二人にどんな関係が? 弁護士アタスンは好奇心から調査を開始するが、そんな折、ついにハイドによる殺人事件が引き起こされる!
ロバート・ルイス・スティーヴンスン Robert Louis Stevenson |
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[ 1850 - 1894 ] イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を渡り歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジキル博士とハイド氏』で大評判を博した。ほかにも歴史ロマン『バラントレイの若殿』や、詩集『子供の詩の園』など。 |
[訳者] 村上博基 Murakami Hiroki |
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1936年生まれ。東京外国語大学独語科卒。英米文学翻訳家。訳書に『スマイリーと仲間たち』(ル・カレ)、『女王陛下のユリシーズ号』(マクリーン)、『瞬きよりも速く』(ブラッドベリ、共訳)、『レインボー・シックス』(クランシー)、『勇魚(いさな)』(ニコル)、『宝島』(スティーヴンスン)ほか多数。 |