光文社古典新訳文庫5月の新刊2点、絶賛発売中です! 第1巻発売後(2010年1月)、編集部にも数多くお問い合わせいただいているカント『純粋理性批判』の第2巻が出ました。 人間の認識を成り立たさせる2つの能力、感性と知性。第1巻では感性について考察し、第2巻では知性を分析します。 今回の中山さんによる新訳では、すべての段落にタイトルと番号がつけてあり、解説はすべてこの番号で行われています。
「ページの指示は紙の上の配置という偶然的な要素に依存したものである。ページ数よりもカントが一つの思考のブロックとして示した段落を指示するほうが、カントの思考に忠実だと考えたのである。
読者はできればこの段落の番号とタイトルだけを書き取ってタイトル・リストを作ってほしい。(中略)
そして本書を通読した後で、このリストを眺めながら、そこで何が書かれていたか、思い出してほしいのだ。ぼくも昔、自分の理解をたしかめるために、よくやったこと・・・」(訳者あとがきより)
このタイトル・リストを当ブログと古典新訳文庫Webサイトで近日中に配布する予定です!カントの思考を理解するための一助としてご活用ください。
もう1点は、バージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』。土屋政雄さんによる流麗にして明晰な翻訳で登場です! この刊行を記念して、5月28日(金)に青山ブックセンター六本木店で土屋政雄さんのミニトークが開催されます。 あとがきにも書かれていますが、 "なぜ<ヴァージニア>ではなく<バージニア>なのか"、についてのお話も出るかもしれません。 お申し込み方法など詳細についてはこちらをご覧ください。
ダロウェイ夫人 ウルフ/土屋政雄 訳 定価(本体724円+税) | 純粋理性批判 2 カント/中山 元 訳 定価(本体895円+税) |