2010.07.26

長谷川宏さんージュンク堂トークイベント「働くほどなぜ人は貧しくなるのか?」

photo_hasegawa0722_01.jpg『経済学・哲学草稿』(マルクス・著)の刊行を記念して長谷川宏さんのトークイベントが7月22日(木)19時からジュンク堂池袋本店で行われ、定員40名のイベントスペースは超満員、猛暑となったこの日同様に、熱気あふれるトークイベントとなりました。 長谷川さんが「マルクスに帰ってきた」きっかけは、去年岩波市民セミナーで初期マルクスを学ぶ講座を受け持ったこと。そのテキストに使用しようと手に取った『経済学・哲学草稿』の既訳の堅苦しさが気になり独自に新訳を手がけ、抜群に読みやすい新訳『経済学・哲学草稿』が誕生しました。 始めにヘーゲルの近代の捉え方をふまえ、その思想につらなる青年期マルクスの「自然/社会/人間」についての論考を ●第一草稿 /四.疎外された労働 と ●第三草稿 /二.社会的存在としての人間 (これまでは「私有財産と共産主義」と訳されていたものを新訳) を中心にお話いただきました。 photo_hasegawa0722_02.jpgこの二章は、「訳していてぐいぐい引き込まれた」(7月15日の中国新聞朝刊掲載記事)と長谷川さんがおっしゃっているように、「青年マルクスの生き生きとした思考が躍動する章」(あとがき)です。 会場からは、「希望の哲学は可能なんでしょうか」という質問もありました。 私たちが生きる現在をどう捉えたらいいのか、青年マルクスの思考がその足がかりになるかもしれません。 ぜひ、ご一読ください! ※このトークイベントの模様は、ジュンク堂からUstreamで配信される予定です。 photo_hasegawa0722_03-600.jpg
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経済学・哲学草稿
マルクス/長谷川 宏 訳
定価(本体680円+税)
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芸術の体系
アラン/長谷川 宏 訳
定価(本体914円+税)