2010.10.12
演劇集団キャラメルボックス『シラノ・ド・ベルジュラック』神戸公演が始まります。17日まで。
演劇集団キャラメルボックス『シラノ・ド・ベルジュラック』の5日(火)の公演に行ってきました。平日の夜にもかかわらず、ほぼ満席の俳優座劇場。
若々しくて軽やかな動きのシラノが、リズミカルに長せりふを繰り出す、"原作に忠実な"アップテンポなコメディーに仕上がっています。
外見のコンプレックスへの苦悶、伝えられないロクサーヌへのほんとうの思い、ままならない現実、それでも最後にシラノがたどり着いた場所は...
登場人物の行き違う気持ちや行為のあれこれは、誰にでも思い当たる場面があるのではないでしょうか。その時にどうふるまうのか。それが重要なんですよね。阿部丈二さん演じる笑える"シラノのふるまいの方法"にぐっときました!
演出の成井豊さん―「自分の殻に気づいて、破って成長していく物語。ロクサーヌにとってもそうです。実はこれって、キャラメルボックスがずっと追いかけているテーマそのものなんですよ。」
社会人になってから26歳でお芝居を始めたシラノ役の阿部丈二さん(今回が初めての主役だそうです)。「毎日の生活の楽しみのひとつとしてお芝居を見に劇場に足を運んでいだだければ」とカーテンコールではにかみながらご挨拶。
そしてヒロイン・ロクサーヌ役は阿部哲子さん。日本テレビのアナウンサー時代に経験したお芝居と併せてこれが3本目の舞台。堂々たる"絶対的な憧れの存在"のロクサーヌでした。
14日から神戸公演が始まります。お近くの方はぜひ!