国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-」の閉幕が近づいてきました。
■シュルレアリスム展 オフィシャルWebサイト>>
震災後の臨時休館や開館時間の短縮などが考慮され、5月15日(日)まで会期が延長になったそうです。ぜひ、ゴールデンウィークのプランのひとつにいかがでしょうか。多様な顔をもつ「シュルレアリスム運動」を網羅する作品が一堂に会しています。
アンドレ・ブルトン(光文社古典新訳文庫では『狂気の愛』(海老坂 武/訳)を収録)が1924年に提唱した「シュルレアリスム(超現実主義)」は、20世紀最大の芸術運動となり、文学、美術だけでなく広く社会に影響を与えました。
ブルトン、デュシャン、ダリ、キリコ、マグリット、エルンスト、マン・レイ、ジャコメッティ...
シュルレアリスムの中核を成す作家たちの作品約170点、資料約120点が展示されています。
生涯、「シュルレアリスム運動」の中心として多岐にわたり活動したブルトン。
「ブルトンは作家が自分の時代について、世界の動きについて態度を表明することを求め、彼自身、芸術的に政治的に、たえず闘いのなかにあった。」(『狂気の愛』解説より)
そして、ブルトンは愛多き存在でもありました。
狂気の愛
ブルトン/海老坂 武 訳
定価(本体740円+税)