中山元さんによる「自由の哲学者、カント」の第3回講座を震災の影響で3月から延期しておりましたが、5月26日(木)に再開いたしました。2ヶ月ぶりの開催となりましたが、会場の東京ドイツ文化センターには約80名の方々にお集りいただきました。ありがとうございました。
今回は、『純粋理性批判』の超越論的方法論で取り上げられている幸福と善、そして幸福と道徳の関係から話は始まり、次に「道徳形而上学の基礎づけ」として、カントの内側で最高善を構成する2つの要素--"道徳"と"幸福"がいかに切り離されているか、そしてその後『実践理性批判』でもう一度、その2つの要素がどのようしてに結びつけられていくか、について、2時間強たっぷりと話していただきました。
道徳と幸福の弁証法-- 最初うちは疑問もなく結びつけられていた2つの要素が一度否定された後に、自由の概念を通して再び結びつけられる。
講座終了後は、飲み物を片手に中山先生を囲んで対話が続きます。 次回の開催は6月24日(金)18時からです。ご参加お待ちしております! ※次回以降の予定は決まり次第お知らせいたします。