『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』(ビアス 著 小川高義 訳)、 『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』(モーム 著 木村政則 訳)のW刊行を記念し、小川高義さんと木村政則さん ミニトーク&サイン会が4月28日(木)に青山ブックセンター六本木店で行われました。当日のレポートが青山ブックセンター六本木のフリーペーパー「ABC六本木店で会いましょう」に掲載されています。
「訳者が実は原作と翻訳の間に立って見えない芸を発揮している」という小川流"翻訳の神髄"を、ものまねやカップラーメンにたとえて始まった師弟対談の模様、ぜひフリーペーパーでお楽しみください。
■「ABC六本木店で会いましょう '11.5月〜6月」 PDFファイル>>
また、小川先生からは、「古典新訳文庫の試みは、"古典を新しく訳す"ということだけでなく、翻訳そのものが新しくなっていくかもしれない、という思いがある。その試みに参加している楽しみと責任を感じている」と、ありがたく、うれしい言葉をいただきました。肝に銘じます!
そして、「翻訳を重ねるにつれて、音楽の演奏家に近い感覚になってきている」とも。
「いろいろな演奏を楽しむように、同じ原作に複数の翻訳があって、そこから自分の好みのものを選んで読んで楽しむ、という状況になったら」と。
"先生と教え子"という息の合ったお二人のお話は尽きることがない、短い時間で残念!
"打てば響く"相手との座談って楽しくて、時間が経つのも忘れてしまうんですよね。
小川先生がこれまで雑誌や映画のパンフレットに書かれた原稿や翻訳作品のあとがきをまとめた著書はこちらです↓↓ 翻訳小説を「書く」という副題に、おおっと思われた方、ぜひ!
この視点を意識して読むと、翻訳小説を読む楽しみが重層化される気がします。心に刻みます。
アウルクリーク橋の出来事/豹の眼 ビアス 作/小川高義 訳