古典新訳文庫のカバーの絵を描いてもらっている望月通陽さんの個展が開かれます。
「型染めの力×彫刻の力」と題して、型染、木彫、ブロンズ、鋳造ガラス、版画が展示されます。会期は2月14日(金)から24日(月)まで、愛媛県松山市のギャラリー リブ・アートで。会期中の2月15日(土)には、つのだたかしさんのコンサート、古楽器「リュート」の魅力も行われます。望月さんの温もりある世界にひたってみてはいかがでしょう。
もうひとつ、こちらは大分のサリーガーデン「望月通陽ミュージアム」で「古典新訳の世界」が開かれています。普段みることのできない、望月さんのスケッチブックを覗くことのできる貴重な展示です。担当編集者への手紙の下書きもあって、毎月のカバーの絵がどのように出来上がっているのか、その裏舞台が垣間見えたりもします。
望月さんは、あくまで絵は「個人的な感想」を表したものとおっしゃるのですが、作品の小説世界や哲学思想のひとつの象徴でもあります。読者の方が絵を最初に見てどんな印象を持たれるか、そしてまた読後にあらためて見直してどのような感想を持たれるのか。読者それぞれが心に、頭に描く絵があると思います。読書することで、望月さんの絵と自分の絵二つを手にすることができます。
またミュージアムそのものも素晴らしく、美味しいシフォンケーキをいただきながらゆったりとした午後を過ごすにはもってこいの場所でもあります。私もケーキをいただきましたが、その美味しさに感動しました。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。