9月10日(水)から新国立劇場 中劇場で始まる舞台『三文オペラ』。7月24日に制作発表会が行われ、7月30日、31日には初めてキャスト全員が揃って読み合わせ稽古が始まりました。
この公演の上演台本は、古典新訳文庫から8月7日発売する谷川道子さんによる新訳で、演出は新国立劇場芸術監督として5年目に入る宮田慶子さん。音楽監督は島健さん。メッキースは池内博之さん、ポリーはソニンさんが演じます。
メッキースと娘ポリーの結婚を嘆いて、ぼやいて、大騒ぎするピーチャム夫妻、満足できない待遇には黙っていないピーチャム商会が管理する乞食たち、目端の利くメッキースと盗賊団たち、その上手をいくジェニーと娼婦たち、正義であるはずのロンドン警視総監ブラウン、...「善と悪、えっ正義?それがどうした、何したって生きてやる!」とうそぶくキャラクターたち。せりふの読み合わせからすでに、クルト・ヴァイルの歌にのせて猥雑なエネルギーが沸き上がっているようでした。(坐ったままで、声量豊かに歌えるなんて!)
8月3日からは立ち稽古がスタート! 今回新訳された谷川道子さんと一緒に稽古場へ行ってきます。これから9月の本番まで、継続して稽古場レポートをお届けしますので、どうぞお楽しみに!
★光文社古典新訳文庫『三文オペラ』(ブレヒト/谷川道子・訳)は、8月7日(木)発売です。
「舞台はロンドン。貧民街のヒーロー、メッキースは街で偶然出会ったポリーを見初め、その日のうちに結婚式を挙げる。ところが彼女は、乞食の友商会の社長の一人娘だった......。多様な音楽様式と軽妙なドラマ構成で書かれたブレヒトの代表作」