「知ることへの意欲=好奇心」は成功や健康にまで大きな影響を及ぼす。その好奇心を突き動かしつづけるのは実は「知識」であり、知識を得るには「労力」が必要だ。また、知識のない好奇心や創造性は失速する。いっぽう、幼少期の環境に由来する「好奇心格差」は、深刻な経済格差に発展することが懸念される。はたして、いま私たちが自分のために、そして子どもたちのためにできることとは?
人間の好奇心がいかに生まれ、育まれる、なぜ人間に好奇心が必要なのかを、多彩な例を引きつつ解明。
親、教育者、そして知的意欲に溢れるビジネスマンまで必読のノンフィクション。
発売は4月18日です。ご予約も受付中です!
【目次】 | |
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はじめに | 「知りたい」という欲求が人生と社会を変える |
第1部 | 好奇心のはたらき |
第1章 | ヒトは好奇心のおかげで人間になった |
第2章 | 子どもの好奇心はいかに育まれるか |
第3章 | パズルとミステリー |
第2部 | 好奇心格差の危険 |
第4章 | 好奇心の三つの時代 |
第5章 | 好奇心格差が社会格差を生む |
第6章 | 問いかける力 |
第7章 | 知識なくして創造性も思考力もない |
第3部 | 好奇心を持ち続けるには |
第8章 | 好奇心を持ち続ける七つの方法 |
あとがき | さあ、知識の世界を探究しよう |
好奇心の力に関する魅惑的マニフェスト。人間が新奇なものを欲する心について、既存の概念にとらわれず縦横無尽に探究し、読むとジワジワ役に立つ本。
好奇心が危機に瀕している、と著者は言う。本書は、そんな「人間にとって一番大切なもの」に捧げられた美しい一冊だ。
好奇心は育て、究めなければならない。それは大人でも同じだ。本書は忘れられがちな人生の一面を思い出させてくれる。すなわち、時間をかけることがときには必要であること、そして最も生産的な頭脳は、子どものように知りたい衝動に身を任せる態度から育まれるということだ。
好奇心を育む方法を見つけることは、これまで以上に重要になっている。なぜならキャリア、幸福、そして子どもの成功がそれにすべてかかっているからだ――楽しく読める必読の書。
私の好奇心を大いにそそる好奇心についての本がこんなに薄いとは。
著者は好奇心の働きに関する優れた分析を提示するのみならず、それをいかに子どもたち、従業員、そして自分自身の中に生み出すかを述べている。とても面白くて実用的な、愛すべき本。
「広告の父」デイヴィッド・オグルヴィは、最も優秀なコピーライターは「あらゆる物事に飽くなき好奇心を抱いている」と信じた。昨今では官民問わず、高度な好奇心が要求される仕事が多い。あらかたの思いつきは既に実現されていて、これからの進歩はそれ以外のところから生まれる――その理由が本書で見事に説明される。