紀伊國屋書店電子書店Kinoppyとのコラボレーション企画「Readers Club読書会(Readin Session)」、第21弾はゾラ短篇集『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』の訳者・國分俊宏さんをお迎えして開催します。
ゾラ短篇集『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』の鮮やかな新訳で読者を魅了した國分俊宏先生が、20世紀初頭に活躍した作家レーモン・ルーセルの伝説的作品『アフリカの印象』の新訳を手がけました。九州発の本作りを目指す熊本の出版社・伽鹿舎から、坂口恭平さんのドローイングに合わせての翻訳です。解説はいとうせいこうさんという豪華な布陣。言葉の魔術師と呼ばれ、ブルトンが絶賛し、フーコーが魅せられた謎の天才・ルーセルがアフリカを舞台に描いた奇想に満ちた一冊が、日本にふたたび蘇り、難解で知られる作品がぐっと読みやすくなりました。
ゾラ短篇集では、典型的な長篇作家として知られるゾラの知られざる短篇小説の世界を見事に切り取って一冊を編み、今回は20世紀後半になって再評価されつつあるルーセル作品を絵に合わせて抄訳するという意欲的な試みに挑戦した國分先生に、この2冊の新訳の楽しみ方、そして「読み」の機微に触れるお話、総じてフランス文学の魅力を縦横に語っていただきます。
今回は、この『アフリカの印象』を出版した伽鹿舎代表の加地葉さんを特別ゲストに迎え、本書の成り立ちや関わった方々とのお話も交えてのトークセッションとなります。
※会場では、普段は九州限定のため東京の書店では販売されていない伽鹿舎の『アフリカの印象』も特別に販売いたします。