創刊10周年を迎えた光文社古典新訳文庫は、その記念作品の一つとして、C・S・ルイス「ナルニア国物語」の第1巻『魔術師のおい』を9月に刊行しました。
1950年にイギリスで刊行が始まった「ナルニア国物語」(全7巻)は、その魅力的な物語世界と細やかな人物造形で、子どもにも大人にも愛される冒険ファンタジーの古典です。
子どもだけでなく、大人が読んでも存分に楽しめる文章となることを目指した今回の新訳ですが、もうひとつ大きな特徴は、「物語を年代順に刊行」することです。
作者のC・S・ルイスは生前、書かれた順ではなく、ナルニア国での出来事の順に読書することを推奨していました。
今回は、新訳「ナルニア国物語」を翻訳された土屋京子さんをお迎えして、本書を訳すことになったきっかけや、本作に感じる魅力、翻訳にあたってのご苦労などを語っていただきます。
さらに、『魔術師のおい』に詳細な解説をお書きになった上智大学文学部教授の松本朗さんもゲストにお招きし、文学からみたナルニアについてお話いただきます。