2019.05.17

これから出る本(2019年6月・7月)

《2019年6月刊》
『ペーター・カーメンツィント』(ヘッセ/猪股和夫訳)

豊かな自然のなかで育ったペーターは、文筆家を目指し都会に出る。友を得、恋もしたが、都会生活の虚しさから異郷をさまよった末、故郷の老父のもとに戻るのだった......。美しい自然描写と青春の苦悩、故郷への思いを描いた出世作。

『シークレット・エージェント』(コンラッド/高橋和久訳)

大都市ロンドンの片隅で雑貨店を営むミスター・ヴァーロックは、実は某国大使館に雇われたアナキストである。しかしその怠惰な働きに業を煮やした上層部は、彼にグリニッジ天文台の爆破を命じ....。テロをめぐる皮肉な人間模様を描く傑作。


《2019年7月刊》
『存在と時間6』(ハイデガー/中山元訳)

20世紀最大の哲学書と言われる『存在と時間』を詳細な解説付きで読解する。 第六巻では、頑落した日常的な生き方をする現存在の全体性について、〈死に臨む 存在〉と〈良心〉という観点から考察、分析する(第2篇第2章第60節まで)。

『ロビン・フッドの愉快な冒険』(ハワード・パイル/三辺律子訳)