2019.06.13

これから出る本(2019年7月・8月)

《2019年7月刊》
『存在と時間6』(ハイデガー/中山元訳)

20世紀最大の哲学書と言われる『存在と時間』を詳細な解説付きで読解する。 第六巻では、頑落した日常的な生き方をする現存在の全体性について、〈死に臨む存在〉と〈良心〉という観点から考察、分析する(第2篇第2章第60節まで)。

『ロビン・フッドの愉快な冒険』(ハワード・パイル/三辺律子訳)

シャーウッドの森の奥深く、おたずね者として暮らすロビンは、一癖も二癖もある強者たちを対決によって配下とし、金持ちや権力者たちに一泡吹かせていく。英国の伝承を元に小説化した痛快な童話。作家自身の手による図版も多数収録。


《2019年8月刊》
『あなたと原爆 オーウェル評論集』(オーウェル/秋元孝文訳)

原爆投下のわずかふた月後、その後の東西対立を予見し「冷戦」と名付けた表題の「あなたと原爆」、名エッセイ「象を撃つ」「絞首刑」など6篇を収録。ファクトとフェイク、国家と個人、ナショナリズムの問題など、先見性に富む評論集。

『カルメン/タマンゴ』(メリメ/工藤庸子訳)