2019.10.10

これから出る本(2019年11月・12月)

《2019年11月刊》
『ミドルマーチ2』(ジョージ・エリオット/廣野由美子訳)

金策に失敗したフレッド・ヴィンシーは、意中の女性メアリを含むガース家の人々を窮地に立たせてしまう。フェザストーン老人の遺言をめぐる騒動の思わぬ結末、ドロシアとカソーボンの夫婦生活の危機など、人間関係が発展していく第2巻。

『憲政の本義、その有終の美』(吉野作造/山田博雄訳)

主権の所在をあえて問わない人民のための政治、いわゆる「民本主義」を唱道した吉野作造の代表作。当時の藩閥政治を批判し、国家の根本である憲法の本来的な意義を考察するとともに、立憲政治にむけて国民一般の「知徳」が重要だと説く。


《2019年12月刊》
『ラ・ボエーム』(アンリ・ミュルジェール/辻村永樹訳)

1840年代パリを舞台に、詩人ロドルフ、音楽家ショナール、画家マルセル、哲学者コリーヌらの自由放埒な生活を描く小説。貧乏芸術家たちの恋、笑い、議論で綴られる生の真髄! オペラ『ラ・ボエーム』、ミュージカル『レント』などの原作。

『賭博者』(ドストエフスキー/亀山郁夫訳)