2020.02.05

これから出る本(2020年3月・4月)

《2020年3月刊》
『オリバー・ツイスト』(ディケンズ/唐戸信嘉訳)

イギリスの地方都市の救貧院で育った孤児オリバー・ツイストは、ロンドンの犯罪社会に巻き込まれたり、温厚な紳士の庇護を受けたり、様々な運命の変転を経験しながら、やがて自らの出自の謎を知る……。文豪ディケンズの代表作。挿絵多数。


《2020年4月刊》
『すべては消えゆく マンディアルグ最後の傑作集』(マンディアルグ/中条省平訳)

五月下旬の午後遅く、パリの町の美しさを堪能しつつメトロに乗り込んだユゴー・アルノルドは、隣の席に座った女が無遠慮に化粧するさまに魅了される。女優だという彼女は彼をエロスの極みに誘うが……。隣り合わせの性と死を描く三篇収録。

『存在と時間7』(ハイデガー/中山元訳)


《2020年近刊》
『みずうみ/人形使いのポーレ』(シュトルム/松永美穂訳)

将来結婚するものと考えていた幼なじみとのはかない恋とその後日を回想する代表作(「みずうみ」)ほか、「三色すみれ」「人形使いのポーレ」を収録。若き日の甘く切ない経験を繊細な心理描写で綴ったシュトルムの傑作短編集。