2020.09.25

9月の電子書籍新刊を発売しました。

『オリバー・ツイスト』(ディケンズ/唐戸信嘉訳)

生まれ育った救貧院でも、徒弟として売られた葬儀屋でも、人間的な扱いを受けたことのない孤児オリバー。道端で会った気さくな少年が、ロンドンで住居や仕事を世話してくれる人物を紹介するというが……。苛酷な運命に翻弄される少年とそれを取り巻く人々をドラマチックに描く傑作。

『すべては消えゆく マンディアルグ最後の傑作集』(マンディアルグ/中条省平訳)

パリの地下鉄、隣の席で化粧を始めた女の姿態に目を奪われたユゴーは、慎みとは無縁な彼女の手に思わず接吻してしまうが……。芳醇な性の悦楽が思わぬ展開を見せる表題作、美少女との甘い邂逅から一気に死の淵へと投げ出される「クラッシュフー」など、独自の世界観きわだつ3篇。

『消えた心臓/マグヌス伯爵』(M・R・ジェイムズ/南條竹則訳)

異教信仰の研究者が自らの計画のために歳の離れた従兄弟の少年を引き取る「消えた心臓」。スウェーデンのある地方で発見した古文書のなかに記された“黒の巡礼”から戻った人物の来歴を探る「マグヌス伯爵」など9篇を収録。「英国が生んだ最高の怪談作家」ジェイムズの傑作短篇集

『ミドルマーチ3』(ジョージ・エリオット/廣野由美子訳)

密かに互いを思うウィル・ラディスローとドロシアだが、カソーボンの死にまつわる醜聞がきっかけで、仲を引き裂かれることに。ウィルは出立を前にバルストロードから驚くべき秘密を聞かされる。また、価値観の違いと借金によりリドゲイトとロザモンドの夫婦の間にも影が射す。

2020年9月電子書籍