2021.02.26

電子書籍新刊『現代の英雄』『オルラ/オリーヴ園 モーパッサン傑作選』『戦争と平和3』を発売しました。

『現代の英雄』(レールモントフ/高橋知之訳)

「私」はカフカス旅行の道中に知り合った壮年の二等大尉マクシム・マクシームイチから、彼のかつての若い部下ペチョーリンの話を聞く。身勝手だがどこか憎めないペチョーリンの人柄に興味を覚えた私は、彼の手記を手に入れるが……。決闘で夭折した、ロシアのカリスマ的作家の代表作。


『オルラ/オリーヴ園 モーパッサン傑作選』(モーパッサン/太田浩一訳)

部屋の中に目に見えない何かがいる……。妄想と狂気に呑み込まれていく男の日記「オルラ」。若き日の苦い思い出を浄化し、穏やかに過ごす老司祭のもとに、ある日、みすぼらしい身なりの若者が訪ねて来る。人生を揺さぶる直視し難い過去との対峙を描く「オリーヴ園」など、病魔に冒され、寡作になりつつある後期の作品のなかから8篇をセレクト。素材・テーマともに厳選されたからこそ顕出したモーパッサンの真髄がここにある。


『戦争と平和3』(トルストイ/望月哲男訳)

妻の死後、田舎の領地に鬱屈して籠るアンドレイを蘇らせたナターシャとの出会い、そして婚約。条件付きで父親の承諾を得て保養の旅に出たアンドレイに対し、結婚までの1年の猶予を待ちきれないナターシャは若さゆえ、ピエールの義兄アナトールの誘惑に心を動かされるのだった。一方、フリーメイソンとして自己実現を目指すピエールは……。運命の歯車が大きく動き出す。

『現代の英雄』(レールモントフ/高橋知之訳)『オルラ/オリーヴ園 モーパッサン傑作選』 モーパッサン/太田浩一訳戦争と平和1