2021.09.14

光文社古典新訳文庫は創刊15周年を迎えました。

光文社古典新訳文庫は、2006年9月の創刊から15周年を迎えました。
読者の皆さまに心よりお礼申し上げます。

創刊15周年を迎えるにあたり、今春、“創刊15周年”と“15歳”をかけて、300を超えるラインナップの中から10代向けの名作を20冊厳選したボックスセット「光文社古典新訳文庫ベスト・セレクション for Teens」をつくりました。光文社古典新訳文庫を通して、世界の名作と出会う「新しい読者」のもとに届くことを願っております。また、この秋11月には創刊15周年のフェアも企画しています。

10周年からの5年の間に、約100冊を刊行しましたが、その中には『ナルニア国物語』『存在と時間』、そして今月全巻完結した『戦争と平和』の3つの長編大作、今年1月には初めてのアンソロジー『19世紀イタリア怪奇幻想短篇集』、ラテンアメリカ文学では『アラバスターの壺/女王の瞳 ルゴーネス幻想短編集』、日本、中国の作品としては『方丈記』『とはずがたり』『憲政の本義、その有終の美』『聊斎志異』『今昔物語集』などがあります。

アンソロジーは新しい試みでしたが大変好評をいただき、今後シリーズ化していきたい企画となりました。

そして、2020年にはフローベール『三つの物語』の翻訳者、谷口亜沙子さんが第25回日仏翻訳文学賞を受賞されるといううれしいニュースもありました。

古典の定番ともいえる世界文学の名作タイトルの新訳はもちろん、知られざる傑作の新訳、そして力を入れていきたいと考えているのが、日本、中国、韓国の古典作品の新訳です。魅力あるラインナップを揃えていきますので、ぜひお楽しみにしていてください。

今後とも光文社古典新訳文庫をどうぞよろしくお願いします。

光文社古典新訳文庫編集長 中町俊伸


〈今後の刊行予定〉

[2021年10月刊] 『フォンタマーラ』(シローネ/齋藤ゆかり訳)

5大長編の最後の作品 『未成年』(ドストエフスキー/亀山郁夫訳)


より物語に忠実なタイトルで新訳刊行 『人間のしがらみ』(モーム/河合祥一郎訳)


ドイツの文豪ゲーテの旅行記 『イタリア紀行』(ゲーテ/鈴木芳子訳)



2020年9月から2021年9月に刊行した作品
2020年9月から2021年9月に刊行した作品
2019年9月から2020年9月に刊行した作品
2019年9月から2020年9月に刊行した作品