20世紀イタリアの作家シローネの代表作。イタリア中部の寒村フォンタマーラ。村民たちの共有財である水が、ある日を境に大地主と政府の結託によって奪われてしまう。抵抗する村民たちを描いた反ファシズムのベストセラー、70年ぶりの新訳。
知識人の貴族ヴェルシーロフと使用人との間に生まれたアルカージー。生い立ちのコンプレックスを抱えた彼は、父の愛を求めながら、富と力を手にする理想を胸にもがく。未成年の魂の遍歴を描くドストエフスキー五大長篇の一つ。(全3巻)
長年の憧れであるイタリアに旅立ったゲーテ、37歳。ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアへ......。約二年間の旅でふれた美術や自然、人々の生活について書きとめた書簡や日記をもとにした紀行文。「ゲーテをゲーテたらしめた」記念碑的作品。