2021.11.16

これから出る本(12月・2022年1月)

《2021年12月刊》
『イタリア紀行(上・下) 』(ゲーテ/鈴木芳子訳)

長年の憧れであるイタリアに旅立ったゲーテ、37歳。ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアへ......。約二年間の旅でふれた美術や自然、人々の生活について書きとめた書簡や日記をもとにした紀行文。「ゲーテをゲーテたらしめた」記念碑的作品。


《2022年1月刊》
『法王庁の抜け穴』(ジッド/三ツ堀広一郎訳)

プロトス率いる百足組が企てた法王幽閉詐欺事件を軸に、奇蹟によって回心した無神論者アンティム、予期せぬ遺産を手にしながら無償の行為に突き動かされるラフカディオら、多様な人物と複雑な事件が絡み合う。風刺が効いたジッドの傑作長編。

《続刊》
『人間のしがらみ(上・下)』(モーム/河合祥一郎訳)

幼くして両親を亡くした主人公フィリップ。人生の意味を模索して、画家を志したり、医者を目指したり。そして友情と恋愛のままならなさに翻弄され......。理性では断ち切ることのできない結びつきを描き切る、文豪モームの自伝的長編小説。